Lendleaseの子会社であるTower Pods合同株式会社は2024年に48基のインフラシェアリング用通信塔体を建設し移動体通信事業者への供用を開始しました。近くに2か所基地局があるため2024年7月に見に行ってみました。
都道府県別設置数
公式プレスリリースに掲載された都道府県別設置数は以下です。北海道が群を抜いて多いです。
都道府県名 | 塔体数 |
---|---|
北海道 | 19 |
青森県 | 2 |
秋田県 | 1 |
福島県 | 1 |
東京都 | 1 |
新潟県 | 6 |
石川県 | 1 |
静岡県 | 1 |
三重県 | 2 |
大阪府 | 1 |
兵庫県 | 1 |
鳥取県 | 1 |
島根県 | 2 |
山口県 | 4 |
愛媛県 | 1 |
長崎県 | 2 |
大分県 | 1 |
鹿児島県 | 1 |
基地局塔体構成
塔体はおそらく全国共通仕様なので、探すときのヒントにしてみてください。
コンクリート柱の構成としては、以下です。
上段部、筒状のオムニアンテナが4G LTE帯域用(2Port)
中段部、槍状のアンテナが5G NR(Sub6)帯域用(4Port)
下段部、ミリ波等一体型装置用のポール
下部には日本電業工作の0.8/0.9/1.7GHz帯4波共用器と3.6-4.5GHz帯6波共用器が設置されています。
コンクリート柱のそばには事業者設備が載るラックが設置されています。
無線機の構成
事業者 | 帯域 | 無線機 |
---|---|---|
docomo | 800M | NEC 800M-RRE-A-S |
3.7G | Samsung 37L4CRRU | |
4.5G | Samsung 45L3CRRU | |
28G | NEC 280L2SRU | |
au | 800M | Ericsson Radio 2250 B18 B28D |
3.7G/4.0G | Ericsson Radio 4467 B78S B77C | |
28G | Ericsson Air1281 |
Radio 4467は3.7G/4.0G両対応の無線機ですが、全キャリア対応の共用器に接続する関係からか、一回3.7G/4.0Gを分波しています。ロスやコストを考えると無駄にしか見えないのですが。。。
光回線はNTTダークを2回線引き込んでいました。おそらく通信事業者の数分引き込まれます。
2024年7月訪問時点ではdocomoとauしか無線機が設置されていないのですが、いつか全社載る日が来るのでしょうか? (基盤展開率とかいうオブリゲーションがすべて悪い)
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